原価管理システムのおすすめ7選を徹底比較
原価管理システムとは?
そもそも原価管理とは、製造やサービスの原価を管理することを指します。コストマネジメントと呼ばれる場合もあります。
原価管理を行うことは、企業の利益確保やリスク管理につながるため、欠かすことができません。
原価管理自体は幅広い業界で行われていますが、その中でも特に製造業や建設業では積極的に取り入れられています。
そして、原価管理システムとは、原価の計算や予実比較、損益の分析などを自動化することができるシステムです。
原価管理では、細かな数字の集計やシミュレーションなどを行う必要があり、アナログに計算していると時間と手間がかかるため、原価管理システムを導入し、業務効率化を進める必要があります。
おすすめの原価管理システム7選
ALLSHARE
特徴
ALLSHAREとは、株式会社山上建設が運営しているERPです。
工事会社自身が開発したERPとなっているため、必要な機能だけをシンプルに搭載しており、操作性にも優れています。
一現場あたりの利益を正確に把握し、どんぶり勘定からの脱却を実現します。
料金
- 初期費用:80,000円~(導入サポート含む)
- 月額料金:20,000円~
※価格情報は2024年2月現在のもの
MA-EYESnc
特徴
MA-EYESncとは、株式会社ビーブレイクシステムズが運営しているクラウド業務管理システムです。
リアルタイムにプロジェクトの収支管理が可能となっており、データを一元管理して業務効率化や生産性の向上につなげることができます。
プロジェクトに紐づく経費や社員の実績などを登録し、予実管理が可能となるだけでなく、プロジェクトの進捗をリアルタイムに把握し、赤字化を未然に防げるようになります。
料金
- 初期費用:0円
- 月額料金:60,000円〜
※価格情報は2024年2月現在のもの
ZAC
特徴
ZACとは、株式会社オロが提供しているクラウドERPシステムです。
各業種に特化した豊富な機能パーツがあり、それらを柔軟に組み合わせて案件やプロジェクト単位で業務進行する業種にも対応できます。
タイムリーな損益管理を実現し、データに基づいた経営判断を可能とすることができるサービスです。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:要問い合わせ
- 無料トライアル:要問い合わせ
※価格情報は2024年2月現在のもの
楽楽販売
特徴
楽楽販売とは、株式会社ラクスが運営しているクラウド販売管理システムです。
定型業務の自動化による作業スピードの向上や、リアルタイムの情報共有を実現することができます。
自社向けにカスタマイズできる柔軟性にも優れており、幅広い企業から導入されている実績があります。
見積もり管理や受注管理、売上管理などに活用することもできるサービスです。
料金
- 初期費用:150,000円
- 月額料金:70,000円〜
- 無料トライアル:あり
※価格情報は2024年2月現在のもの
スマートF
特徴
スマートFとは、株式会社ネクスタが運営している生産管理システムです。
製造業向けのシステムとなっており、生産指示ごとの実質原価や在庫金額を可視化することができます。
また、ハンディ端末を活用することで、在庫管理における入出庫記録や作業日報管理の効率化にもつながります。
専任の担当者によるサポートを受けることができ、本稼働までにテスト運用をトライアル導入ができる点も優れています。
料金
- 初期費用:300,000円〜
- 月額料金:48,000円〜
- 無料トライアル:あり
※価格情報は2024年2月現在のもの
J-CCOREs
特徴
J-CCOREsとは、JFEシステムズ株式会社が運営している原価管理システムです。
製造業における各工程の原価を最終製品まで積み上げるころがし計算を採用しています。
Excel連携機能が搭載されており、各画面んからワンクリックでExcelを起動してデータを活用することができます。
SAPやERPといった基幹システムのデータを活用して原価を計算することができ、サービスはオンプレミス・クラウドから選択して利用することが可能です。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:要問い合わせ
- 無料トライアル:要問い合わせ
※価格情報は2024年2月現在のもの
アクロス
特徴
アクロスとは、株式会社インプローブが運営している製造業向けの原価管理システムです。
個別受注生産やリピート生産を行う業態にマッチしています。
材料費や外注費、労務費などの要素をかんたんかつ短時間で分析することができ、価格の変動によって生じた原価配賦や原価振替も処理することができます。
導入前に端末のレンタルができるため、実際の操作性などを確認した上で必要に応じてカスタマイズを依頼することも可能です。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:要問い合わせ
- 無料トライアル:要問い合わせ
※価格情報は2024年2月現在のもの
原価管理システムを導入するメリット
原価の構成内容を把握できる
原価管理を行うことで、原価の構成内容を把握して、無駄なコストを削減することができます。
現状のコストだけでなく、将来的に必要がなくなるコストを発見することもできるため、適切なコストコントロールにつながります。
現場で削減すべきコストを具体的な数字として示すことで、最適な開発につなげることが可能となります。
損益分岐点を把握できる
原価管理は、損益分岐点を把握できる点もメリットです。
利益と損失が分かれるボーダーラインを把握できることで、原価に対してどれだけの利益を生み出すことができるかを把握でき、経営における意思決定に必要なデータとして活用することが可能となります。
原価管理システムの選び方
課題と目的を明確にする
原価管理システムを導入する際は、まず現場の経営状況や課題を洗い出し、原価管理システムを導入する目的を設定しましょう。
例えば、原価計算に時間と手間がかかっている場合、データ入力から計算までを自動化できるようなシステムを導入すると、課題解決につながります。
現場も使いやすいシステムを選ぶ
原価管理システムを導入する場合、生産ラインとして実際に働く社員の意見をヒアリングすることが重要となります。
情シス部門だけでシステムを選定してしまうと、現場の社員がシステムを使いこなせい場合があるため、現場にとっても使いやすい実用性が高いシステムを選ぶようにしましょう。
単体か統合型かを選択する
原価管理システムは、統合型であるERPかシステム単体として導入するかも重要です。
ERPの機能として原価管理ができるものであれば、複数のシステムを一元化することができるため、会計システムや生産管理システムなどがない場合はERPを導入すると良いでしょう。
原価管理機能が単体で付随しているシステムは、既存の別システムとのデータ連携ができ、原価管理だけを効率化したい場合におすすめです。
まとめ
原価管理システムについて解説しました。
Excelなどを活用した原価管理は、属人化の発生や担当者への負担が大きくなるリスクが懸念されるため、業務効率化や望まれます。
製造業や建設業においては、原価管理は欠かすことができないため、業務効率化やデータドリブンな経営判断を実現するためにも、原価管理システムの導入を検討されてみてはいかがでしょうか。